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用語集 · 更新日

適格電子署名(QES)

eIDAS の最上位の電子署名。適格証明書と適格署名作成装置に基づき、EU 全域で手書きの署名と同等の効力を持つ。

「適格電子署名(QES)」とは?

適格電子署名(Qualified Electronic Signature、QES)は、高度電子署名であって、適格署名作成装置で作成され、EU の適格トラストサービス事業者が発行した適格証明書に基づくものです。eIDAS 第25条第2項により、手書きの署名と同等の法的効力を持ち、ある加盟国で発行された適格証明書に基づく QES は他のすべての加盟国で認められます。

QES を使うには、多くの場合、署名者本人がビデオ通話や対面、電子 ID などで本人確認を受け、適格証明書を発行してもらう必要があります。最近はリモート署名の仕組みも普及し、専用の IC カードがなくても署名できるサービスが増えていますが、最初の本人確認の手間はなくなりません。

日本の電子署名法にも、主務大臣の認定を受けた認定認証事業者の制度があります。認定認証事業者が発行する電子証明書を使う署名は、日本では信頼性の高い当事者型の電子署名として扱われますが、EU の QES とは別の制度です。EU のトラストリストに掲載された事業者でなければ、EU で QES として扱われません。

eSignSimple は QES も、日本の認定認証業務による電子証明書も提供していません。法律や取引先がそれを求める場合は、対応するサービスを使ってください。それ以外の日常の契約には、監査証跡付きのシンプルな電子署名を使うという使い分けが現実的です。

私たちの見解:QES は「最上位だから安心」というより、「法律や相手が求めるときに使う道具」です。相手に本人確認の手間を求めることになるため、必要な文書だけに絞って使うと、取引全体がスムーズに進みます。

QES の手続きにかかる費用や時間は、事業者や本人確認の方法によって大きく異なります。EU の取引先から QES を求められたら、相手が普段使っているサービスを教えてもらうのが、もっとも早く確実な方法です。

QES の要件の中心は、信頼できる事業者が本人確認を行い、その結果を証明書として発行することにあります。これは、日本で認定認証事業者が本人確認のうえ電子証明書を発行する仕組みと、目的の点ではよく似ています。違いは、どの国の法律に基づいて誰が監督しているかです。

よくある誤解は、「QES なら、どの国のどんな文書にも使える」というものです。QES は EU 内で手書きの署名と同等とされますが、公証人の関与が必要な文書など、加盟国の国内法で別の方式が求められる場合には、それだけでは足りないこともあります。

「適格電子署名(QES)」の具体例

フランスの会社が、自国法で求められる書類に署名するため、EU のトラストリストに掲載された事業者の QES を使います。

関連する用語

  • デジタル署名: 公開鍵暗号と電子証明書を使って、文書と署名者を技術的に結びつけ、署名後の改変を検知できるようにする仕組みのこと。
  • eIDAS: EU の電子識別と電子取引のためのトラストサービスに関する規則(EU 規則第910/2014号)。EU 全域の電子署名のルールを定める。
  • 高度電子署名(AdES): eIDAS が定める中間の段階の電子署名。署名者に一意に結びつき、署名者を識別でき、後の変更を検知できるもの。

よくある質問

日本の会社が QES を使うことはできますか?

EU の適格トラストサービス事業者の中には、EU 域外の人にも本人確認を行い、適格証明書を発行するところがあります。条件は事業者ごとに異なるため、個別に確認してください。

QES があれば日本の電子署名法第3条の推定も受けられますか?

両者は別の制度です。日本での扱いは、電子署名法の要件(本人だけが行うことができる電子署名かどうかなど)に照らして判断されます。

QES が必要な文書はどれですか?

EU 加盟国の法律や、取引先・行政機関の要求によって異なります。多くの商業契約では必須ではありません。

QES を使うと契約書に印紙は必要ですか?

日本の印紙税は紙の課税文書の作成に課されるもので、電子で締結した契約書には一般に不要です。署名の方式によって変わるものではありません。

日本の会社が EU の子会社との契約で QES を使う必要はありますか?

法律で求められない限り、必須ではありません。社内のグループ会社間の契約は、シンプルな電子署名で締結されることも多くあります。

QES の署名済み文書はどうやって確認しますか?

PDF の場合、Adobe Acrobat Reader などで署名パネルを開くと、証明書の発行者や検証結果を確認できます。EU の検証サービスを使って確認する方法もあります。

次の文書の署名を、今日のうちに。

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